身体の側面、体側、身体の脇を強く伸ばす
パールシュヴァコナーサナ
(体側伸ばしのポーズ)
骨盤、胴体を気持ちよく伸ばすことで
ゆがみを解消し、足腰の強化にも役立ちます。
けれど、いざレッスンで生徒さんを誘導してみると、
ミスアライメントが起こりがち…。
特にオンラインだと直接手で触れることができないので、
「ミスアライメントはわかっても言葉だけではうまく伝えきれない!」
と歯がゆさを感じたこともあるのではないでしょうか?
そんな時の為に知っておきたい、
ヨガベルトを活用したアジャスト法をご紹介します。
「伝えたいけど伝わらない…」
こんな時におすすめ!
・胸が閉じている、
または骨が開き過ぎている生徒さんを、
より適切なアライメントへ誘導したい
・ポーズを“形”として捉えている生徒さんに、
内側の働きまで感じてもらいたい
【用意する物】
ヨガベルト1本(長さ240cm)
200cm以下の短いものだと、
身長により長さが足りないことがあります。
ヨガワークスのベルトは240cm。
長さがあるので身長の高い方にも
余裕を持って使っていただけます。
【ヨガベルトのセッティング方法】
ベルトで直径約10cmの小さな輪を作って使用します。
<準備するタイミング>
レッスンが始まる前がお勧めです。
ベルトの使い方に慣れていない方には、
説明しながら一緒に輪を作り、準備しましょう。
【ポーズの取り組み方とヨガベルトの使い方】
<準備>
右足先をベルトの輪に通す。
バックルが足の甲にくるようにセットし、
長く残ったベルトの真ん中あたりを右手で持つ。
(ベルトを持つ位置は背丈や体勢によって微調整)
<ポーズの取り組み方>
1.マットの長い縁を正面にして、マット中央に立つ
2.ベルトを右足にかけた状態のタダーサナから腕をTの字に広げ、
手首の下に足首がくるところまで足を左右に大きく広げる
★ヨガベルトポイント
・ベルトが床と垂直になるのが目安
・右足が滑らないように注意
3.両手を腰に添え、右足をやや内股にし、
左脚を股関節から外回しにする。
(左つま先をマットの短い縁へ向ける)
★ヨガベルトポイント
・右手はベルトを持ったまま
4. 左膝を曲げて上体を左側へ傾ける
5. 左の前腕を左腿に添える、または手先をブロックや床におろす
6. 両胸を正面に向け、右腕を顔の横まで伸ばす(3~5呼吸ホールド)
★ヨガベルトポイント
・腕が伸ばせるように、ベルトを持ち直す
生徒さんへの声がけ
「後ろ足でベルトをしっかり押し、上の手と引っ張り合います」
◎目で見えていない後ろ足まで意識しやすい
◎背骨や体側の伸びが感じやすい
「ベルトが体側に沿っているか観察してみましょう」
△ベルトが体の前側にある→胸が床の方を向いている
(胸が広がらない・呼吸が入らない)
△ベルトが体の後ろ側にある→お腹の力が抜けて反り返っている
(肋骨が左右や前に広がりすぎ・腰を痛めるリスク)
7. 体を起こし、手を腰に添える
8. つま先を正面向きに戻し、タダーサナに戻る
9. 反対側も同様に行う
★ヨガベルトポイント
・輪を反対足にかけ直す
△体側に沿わせたベルトがたるんでいる
・原因:ベルトを長く持ちすぎている
後ろ足と上の手で拮抗できていない
<チェック&声がけ>
・ベルトが程よく引っ張れる長さになっているか確認
・「ベルトが伸びるまで後ろ足と上の手で引っ張り合い、体側を伸ばします」
△体側に沿わせたベルトが腰で押し上げられ、折れ曲がった状態になる
・原因:足のスタンスが狭い
前脚への踏み込みが浅い
下の体側が縮んでいる
<チェック&声がけ>
・スタンスの広さや、前脚へしっかり踏み込めているかを確認
・「ベルトから腰を少し離して、下の体側も伸ばしてみましょう」
ポーズの形、そして言葉だけでは伝わりにくい体の感覚までも
ヨガベルトがアシストしてくれます。
ポーズを深め、さらに充実したレッスンをお届けする為に、
是非ヨガベルトをレッスンに取り入れてみてください。