片手片足でバランスをとる
アルダチャンドラーサナ
(半月のポーズ)
深い集中力、心身の一体感を
味わうことができるポーズです。
ただし普段なかなかとらない姿勢でホールドするので、
コツがつかめず苦戦する生徒さんもしばしば…。
軸足の筋力だけでプルプルしながら耐えている生徒さんに、
体を拮抗させ安定させる方法をどうやって伝えたらよいでしょうか?
「オンラインレッスンだと、手で触れて感覚を伝えられないのがもどかしい…!」
そんな時はぜひヨガベルトを活用してみてください。
あなたの手の代わりとなって、
生徒さんの体を適切にアジャストしてくれますよ。
「伝えたいけど伝わらない…」
こんな時におすすめ!
・下側の体側が縮んでいる生徒さんに、
軸脚の股関節から屈曲することを伝えたい
・後ろ脚が弱々しい生徒さんに、
後ろ脚を活性化し頭頂と拮抗する感覚を体感してほしい
【用意する物】
ヨガベルト1本(長さ240cm)
◇長さを操作しやすいバックル形状
◇長すぎず短すぎない240cmの長さ
◇ヨガブランドならではのベルトの幅、厚み
【ヨガベルトのセッティング方法】
ヨガベルトで大きい輪を作って使用します。
<ヨガベルトの調整方法>
立った状態で、輪にしたヨガベルトを
右かかとと左腿のつけ根にかけ、左股関節を90°屈曲させます。
この時、ベルトがピンと張るように調整しておくことがポイントです。
<準備するタイミング>
レッスンが始まる前がお勧めです。
ベルトの使い方に慣れていない方には、
説明しながら一緒に輪を作り、準備しましょう。
【ポーズの取り組み方とヨガベルトの使い方】
<準備>
輪にしたベルトを右かかとと左腿のつけ根にかける。
バックルはお尻の左下(体に当たらないところ)、
輪になっていないタレが床の方に向くように準備する。
<ポーズの取り組み方>
1.マットの長い縁が正面/マット中央に立つ
2.両足をゆったり左右に広げる
★ヨガベルトポイント
・ヨガベルトがずれないよう手でサポートしながら足を広げる
・ヨガベルトがピンと張るように微調整する
3.右足をやや内股、左足を股関節から外回し、
左つま先をマットの短い縁へ向ける。
左かかとから右土踏まずまでが一直線。
4. 右手は腰、左手は肩の高さで横に伸ばす
5. 左膝を軽く曲げたら、右足を一歩左足に近付け左足に重心を移す
★ヨガベルトポイント
・ヨガベルトがずれないよう右かかとでベルトを押す
6. 右足をゆっくり持ち上げる。左手を肩の真下で床につく
7. 左膝を伸ばし胸と右足のつま先を正面に向ける
右手を天井に伸ばす(3~5呼吸ホールド)
生徒さんへの声がけ
「後ろ足のかかとでヨガベルトをしっかり押し続けます」
◎ヨガベルトがあることで、後ろ脚全体が活性化する
◎後ろ足と頭頂で拮抗し合うエネルギーが生まれ、ポーズが安定する
「前脚の腿のつけ根から上体を傾けて、下側の体側も伸ばしましょう」
◎軸脚の腿のつけ根がヨガベルトに引っ張られる為、
股関節から屈曲する感覚がわかりやすくなる
◎軸脚の股関節から上体を傾けることで、
下側の体側も伸び呼吸を深めることができる
★ヨガベルトポイント
・慣れないうちはバランスを崩すこともあるので注意しましょう。
最初は背中を壁につけて練習するのがお勧めです。
8. 上体を起こし、右足を床に下ろす
9. つま先を正面に向け、ヨガベルトを外して両足を中央に戻す
10. 反対側も同様に行う
★ヨガベルトポイント
・輪を反対にかけ直す
△ヨガベルトがたるんでいる
・原因:輪が大きすぎる
後ろ足のかかとでヨガベルトを押せていない
<チェック&声がけ>
・ヨガベルトがピンと張る長さになるように調整を促す
・「後ろ足のかかとでヨガベルトを力強く押しましょう」
△バックルが体にあたっている
△軸脚のヨガベルトが腿のつけ根より下にずれている
・原因:ヨガベルトの効果的な使い方が伝わっていない
<チェック&声がけ>
・バックルが足裏や腿にあたらないよう声がけする
(バックルが肌にくい込むと違和感や痛みが生じる為)
・「軸脚の腿のつけ根にヨガベルトがあたるようにセットし、
ここから上体を傾けていきます」
ヨガベルトがあることで、半月のポーズのコツがぐんと伝わりやすくなります!
ポーズが安定することで心の波が穏やかになり、
自分の内側の変化を繊細に感じ取りやすくなるでしょう。
レッスンでヨガベルトを効果的に使って、
ますますヨガの魅力を伝えていってください。