脳は「現実」にとどまろうとする機能を持ち合わせています。それは脳の中にある「ホメオスタシス」の機能です。過去の経験や情報に基づいて計算(シミュレーション)したものが今のこの「現実」です。
瞑想しリラックスしている状態にあると、変性意識(現実の空間とは別の情報空間に臨場感を持っている状態)に入ります。こうなると、潜在意識へのアプローチが容易になるので、これまでの自分がこうだと思い込んでいる考えや概念の書き換えがダイレクトに行えるようになります。この働きにより、今までは自分の「思考の癖」がありストレスが溜まっていたのであれば、その「思考の癖」自体を変えたり取り除いたりできます。自分自身が変わることで、これまで感じていたストレスが減ります。自分自身をまずリセットし、本質的な自分に立ち返ります。そこから次は「本当の自分が描く夢」を叶えるために必要な情報空間との繋がりを強化して、これまで自分の脳が「現実」だと認識しているものを変化させていくのです。
瞑想で心のブレーキを外し、自分自身をリセットし、そして自分の脳を「幸せな脳」に書き換える。情報空間を書き換えることで面白いように自分のなりたい自分、感じたい未来がやってきます。
今や海外のIT企業を中心にビジネスの場でも取り入れられるようになった瞑想やマインドフルネス。どんな種類があるの?何が違うの?と気になりますよね。
2021年現在、世界でおこなわれている瞑想の種類は500種類以上ともいわれています。古来から伝わるものや現代の人向けに改良されたものまで様々な種類があり、以下のような違いがあります。
座って目を閉じる方法、半目でおこなう方法、歩きながら身体を意識する方法、食事を一つ一つ観察しながらとる方法
呼吸に集中する方法、身体や感覚を観察する方法
ほかにも願いを叶えるサンカルパ瞑想、チャクラのバランスをとるチャクラ瞑想などもヨガでは人気の瞑想です。
種類は多いですが、大切なのは手法や違いにこだわることより、できる手法で10分でも良いので毎日続けること。マイアミ大学の『Umindfulness』では、毎日12分の瞑想でストレスと怒りのコントロールに役立ったとの研究結果が発表されています。
変化の多いこの時代を上手に生き抜くために、自分と向き合い仲良くなる瞑想の習慣化をおすすめします。
何十年も前のことですが、椎間板ヘルニアになり動けなくなったとき、師匠のアラン・フィンガーに毎日の瞑想を宿題に出されたのがきっかけです。ヘルニアを直すストレッチを教えて欲しかったのですが、そこから瞑想の大切さを学び出しました。
日本とニューヨークを行き来しているためいつも時差との戦いがあります。夕方の落ち着いた時間に瞑想をしていましたが、エネルギーの補充はできるものの心身のエネルギーが落ちていくのを感じ、11月からは朝起きてすぐに瞑想をしています。早朝の瞑想に変えてからは調子が良いです。
新年の新習慣として瞑想を日常に取り入れ、今年こそなりたい自分と心身の安らぎを手に入れましょう。
2020年は新型コロナウイルスの影響でヨガを仕事にされている方々には大きな変化が求められた年でした。ヨガレッスンをオンライン化したスタジオも多かったですよね。オンライン化により、生徒さんは遠方の先生のレッスンを気軽に受けられるようになりました。一方、レッスン提供者にとっては日本全国のスタジオや先生がライバルとなり、選ばれるための戦略=ブランディングがより必要になりました。
「ブランディングって何?」と思った方もいるかもしれませんね。
ブランディングとは「顧客とのコミュニケーションを通じて商品価値を高める活動」です。お客様に選ばれることを目的にした戦略で、オンラインヨガでは専門性を高める方法が有益です。オンラインレッスンが急激に増えた今は、生徒さんにとってどのスタジオ、先生を選んだらいいかわからない状況です。これまでは「通える場所」という制約条件がありました。もしオンライン化してから集客に苦戦し始めたとすると、厳しいようですが、それはあなたのスタジオがブランディングされていないからかもしれません。
たとえば「さまざまな種類のヨガレッスンを開催中。誰でも来てください」よりも「30代女性の悩みに特化したスタジオ」とした方がターゲットが明確になり、生徒さんは選びやすくなります。ほかにも「早朝15分の瞑想ヨガ」や「夜の仕事をしている方向けのヨガ」など内容や目的、時間を限定して開催しているヨガスタジオもあります。どちらもテーマが明確でわかりやすいからこそ「私の悩みを解決してくれそう」と関心を引くことができ、
結果的に集客につながるのです。では、専門性を高めるにはどうすれば良いでしょうか?自分が他の人より詳しい分野や、興味のある分野に特化する方法もひとつです。ほかにもヨガの先生を目指した理由も専門性を見つけるヒントになります。ヨガを通してあなたの心身にプラスの変化があり「ヨガのこの魅力を伝えたい」と思って先生になった方であれば、過去の自分の悩みにフォーカスすることで同じ悩みを持つ生徒さんに役立つレッスンを提供できます。何かに特化することを最初は怖いと感じるかもしれません。ですが「どんなヨガでもできます」よりも、専門性の高いヨガの方が実は選ばれやすいのです。そして、専門性を高めた方が専門家としてのブランディングにつながり、高い価格帯でも選ばれるようになります。
これからの集客の鍵は「◯◯を解決するヨガといえばあのスタジオ」と、専門性から連想してもらえるようブランディングしていくことと覚えておいてください。